フラムクーヘン

Flammkuchen

ダンナの実家バーデンバーデンからフランス国境までは車で30分ほどで着いてしまうので、 義父母を訪ねていたある午後、フランスへ行ってフラムクーヘンを食べようということになりました。 見慣れない看板があったりするものの、村名などはドイツ語そっくり。
そして、辿り着いた場所は農家の大きな庭先。 周りには「蜂蜜売ります」と看板がでているような、普通の農家しかないような村の庭先に いるいる!!人がいっぱい!!! メニューは、フラムクーヘンを筆頭に簡単なおつまみと飲み物だけ。 なのに、家の中も含めると100人はくだらない、大人、子供、赤ちゃん、そして飼い犬たちが 楽しそうにテーブルをはさんで夕食を食べていました。
フランスって、こんな隠れた場所に美味しいものがあって、しかも人が集まってるから面白い。もちろん、石釜でサッとカリッと 焼かれて出てくるフラムクーヘンも絶品でありました。
このフラムクーヘンの生地はブレーッチェンの生地で作 りますので、 ブレーッチェンを焼くときに生地を多めに作って週末のお昼ご飯にしたり、 パーティーの時、パーティーブレーッチェンを作りながら、一緒にフラムクーヘンも作ってしまいます。 あつあつの魅力的なおつまみが一品簡単に作れてしまうので、お薦めです。 また、皆さんより、この生地でピザを作っても美味しかったと教えていただきました。是非お試しください。

※ : 発酵クリームとは、生クリームに乳酸菌を添加して培養、発酵させてつくられたもので、ドイツでは Crème fraîche 、Schmand(Saure-Sahne、Sauerrahm)が一般的ですが、私は脂肪分が40%のCrème fraîcheはあまり使わず、 脂肪分とお値段がその半分のSchmand(Saure-Sahne、Sauerrahm)をよく使っていました。スイスに来てからは Sauer-Halbrahmを よく使っています。日本ではCrème fraîcheと似たものが「サワークリーム」「クレーム・ラフィネ」という名前で売られているようです。

※ : ソースにおろしにんにくを混ぜても美味しいです。

  1. ブレーッチェン生地を作ります。ブ レーッチェンレシピの1/5で作れば良いでしょう。
  2. 発酵クリームの容器に、分量の塩とナツメグを入れてよくかき混ぜておきます。
  3. 玉ねぎは薄切り、ベーコンは細切りにしておきます。
  4. うすく油を塗った天板に(私はいつもアルミのトルテ台を使っています)、薄くのばした生地をのせてフォークで穴をあけます。
  5. レシピは2枚分ですので、生地の上に②のソースを半分のばし、その上に③の具をそれぞれ半分散らして、230℃のオーブンで 10~15分カリッと焼き上げま す。アツアツを切り分けて召 し上がれっ。はふはふ! こんなに単純な材料だけなのに、どうしてこんなにおいしいの?
アルザスを旅行した時、フラムクーヘンのデザート版も食べました。ク リームソースは塩の代わりに 砂糖を入れて甘くします。薄切りの林檎を並べて焼き、焼きたてにカルヴァドスとシナモンを振ったもの、バナナを並べて焼いてラムと シナモンを振ったものがありました。とっても美味しかったですよー♪