ダンプフヌーデル ン

Dampfnudeln/Germknödel ゲルムクヌーデル

冬のあったかい素朴なおやつ

屋台

ドイツのクリスマスマーケット等で食べられる冬のあったかいおやつです。 見 た目は巨大な肉まんか?あんまんか?という白いふわふわしたものですが、 中にはとろ~りプルーンムース(プルーンジャムのこと)が入っていて、けしの実シュガー、バニラソースをかけて頂きます。 なにがどう?という独特さはないけれど、このもちもちした素朴な味わいが私のツボにはまっていて、 寒くなるとしょっちゅう作る我が家の味です。 このためだけに夏の間にプルーンムースをたっぷり作って、小さなビンに沢山小分けにして保存します。 私の適当な作り方では、バニラソースは特に作らず、蒸す時に使う牛乳シロップを多めにして、 できたお団子にぶっかけるようにしています。

ちなみに、Dampfnudelnはドイツでの呼び名。Dampf(蒸す)Nudeln(麺類)。
Germknödelは、オーストリアでの呼び名です。Germ(イースト)Knödel(団子)。

※ : トッピングのケシの実は電動コーヒーミルでひきます。ミルがない場合はミキサーにかけます。 最初はミキサーが空回りしてるような感じですが、ケシがひけてくると油分が出てしっとりするので ミキサーでもひくことができます。ケシの代わりに黒すりごまでも同じような風味になると思います。

※ : プルーンムースは定番というだけで、別に他のジャムでも、もしくはあんこ等でも美味しいと思います。

  1. 水以外の材料を全てボールに入れて捏ね、水は加減しながら加え、やや固めの生地に仕上げます。 だいたい5分くらい捏ねれば、つるっとした表面になりますから、それでOK。布巾をかけて暖かいところに1~1時間半おいておきます。
  2. 約2倍の体積に膨らんだ生地はガス抜きをして6等分し、手のひらでつるっとした表面のだんご状に丸めて 布巾の上に間隔を空けて並べ乾燥しないように覆いをかぶせて、再び1~1時間半おいておきます。
  3. ぴったり合う蓋の付いた表面積の広いフライパンか鍋に牛乳、蜂蜜、バターを入れ中火にかけます。
  4. 蜂蜜とバターが適当に溶けたところで、おだんごを並べて入れ、蓋をします。シロップが沸騰し始めたようなら、弱火に して約20分 蒸し煮にします。
  5. 約20分蒸し煮にしたら、蓋を取って、急いでおだんごの表面に串などで穴をあけます。 穴をあけないと、おだんごが更にしぼんでしまうからです。ちなみに、蓋を取った瞬間のまん丸なお団子の美しさは 作ってる人しか見られません。
  6. お皿におだんごを載せてシロップをかけ、けしの実シュガー、プルーンムースを添えて温かいうちにいただきます。

掲示板にいただいたご感想です。

ちよこさん
みちえさーん、今日とうとう作りましたよー。ダンプフヌーデル!!
パン種は私が培養してる(って書くと美味しくなさそう)ブドウ(キャンベル)からとった酵母菌で作りました。 昼間出かけてる間にゆっくり醗酵してもらって、で、さっき帰宅して、蒸し煮にしました。 6個作ったうち2つがペチャンコになっちゃいましたが、すごく美味しくできました。 全粒粉が入ってたので見た目は真っ白ではなかったのですが。
たしかに、印象的な味とかそういう類のデザートでは無いですけど、 弾力ある不思議な食感とやさしい風味はクセになりますね。ホンワカした良い気分です。 最近仕事が忙しくて、こういうゆったりした感じ忘れてました。ホントに良いレシピに出会ったなぁ、と改めて実感。 みちえさん、どうもありがとうございました。
ちなみに、この量を私とだんなの二人で食べたらお腹がパンパンになっちゃって、晩御飯は二人ともパスでした。 蒸し煮にするとき「やばいかなぁ、この量は。」と思ったのですが・・・。 普段のパンを焼くときの感覚で、量の加減はわかってるはずなのに。反省。

こちらこそ、嬉しい感想を寄せていただき、ありがとうございました。