スペアリブ

Spareribs

トニー・ローマ風スペアリブ
ベルリンに住んでいた時には、来客の時にお出しすると喜ばれるので、近所のBIOマルクトでスペアリブ肉を買って いつも冷凍庫にストックしていました。私のレシピはアメリカ風の甘いソースで、美味しいスペアリブ肉があれば 誰でも本当に美味しく作ることができます。
ただ、この美味しいお肉というのが曲者で、スイスに来てからは、なぜかドイツで 買っていたような小ぶりないわゆる「ベビーリブ」というスペアリブ肉が全然みつからず、一度妥協してミグロで大きめの スペアリブ肉を買ってみたところ、これが固くて全然ちがうものができてしまいました。
その昔、南ドイツに住む友達のところに お邪魔した時、近所のお肉屋さんでスペアリブ肉をたくさん買って、彼女の職場のマイスターご夫婦をご招待して食事をしたことがあるのですが、この スペアリブをやたら気に入っていただいて、それ以来、私の名前が出るたびに「あのスペアリブ美味しかったなー」と 言っていただいていたそうなのです。去年の秋、スイス見物に皆さんがみえることになり、友人から「みちえちゃん、 分かってるよね。夕食はアレで頼むよ。」って言われたのですが、適当なスペアリブ肉の入手に困っている私、 お客様にお肉の持参をお願いしてしまいましたっ。私のスペアリブに恋焦がれてくださっていたお客様はもとより、 私とダンナにとっても、スイスに住み始めてからは初めての美味しいスペアリブの食事に、舌鼓を打った夜でした。

  1. スペアリブのお肉はあまり厚すぎない方が美味しいので、あまりにも太っ腹に お肉を残して切ってあるものは、少し自分で削ぎ落として別の料理に使ったりします。
  2. お肉にローズマリーをこすり付けて、網の上に載せ、170℃のオーブンで一時間焼きますが、 お肉から油が沢山落ちるので、網の下には天板を備え付けておいてください。 途中で一度裏返します。
  3. 蓋のできる鍋かフライパンに、みじん切り玉ねぎと調味料を入れて弱火にかけ、ときどきかき混ぜながら 蓋をして約15分、玉ねぎにしっかり火が通るまで煮ます。これでタレの出来あがり。
  4. 一時間焼いたお肉にタレを絡めて(刷毛でぬっても、鍋の中で転がしてもどちらでも構いません)、 耐熱容器に入れて、少し温度を上げて180-190℃で更に約20分オーブンでこんがり焼いたら出来上がり。残ったタレは小鉢に移して、 食べる時にお好みでお皿に取ります。

※ : 付け合せのじゃが芋やお野菜は別に火を通しておいたあと、④の時にタレや溶かしバターを塗ってオーブンで一緒に 焼いています。じゃが芋はハッセルバックスにするのもお薦めです。見た目もよく喜ばれ

※ その後、チューリッヒのGlobus(Schweizergasse 11)のお肉売り場でベビーリブを 発見しました。だいたい毎日置いているそうです。ツークでは、AltstadtのMetzgerei Aklin(Kolinplatz 10)で夏期は常時、 冬は事前に注文すれば購入可だとお店の主人に聞きました。他にも友人より、カルフールにもベビーリブがあるとの情報ありです。