マフィン各種

Muffins

とにかく混ぜるだけの、簡単しっとりマフィンの作り方です。ドイ ツ やスイスでも かれこれ5年ぐらい前から、マフィンはパン屋さんでも時々お目見え する商品になりましたが、 ヨーロッパでパン職人をしている私にとって、「マフィン = アメリカのお菓子」で、それすなわち「技術が必要ないもの」という概念がありますので、とにかく 簡 単じゃないと 嫌なんです。アメリカのお菓子をバカにしてるわけではないのですけど、ドイツで勉強したり、スイスで働いていたりすると、周りの影響もあって自然とそうい う考え方に なってしまうんです、スミマセンね。

今年も先月からよく仕事でマフィンを焼いているんですが(生地は同僚が作って冷凍してるので、私は焼き上げるだけ。レシピ はミグ ロのミックス粉を使ってるらしいので、聞いても意味無し。)、家でも作りたくなって最近毎日焼いてます。ずーっとずーっと昔に義弟君が誕生日にくれたドイ ツのマフィンの本を片手に試行錯 誤して、相変わらず凝り性の私は10日で15回は軽く作りました。「アメリカのお菓子、マフィン = 超簡単」じゃなきゃ嫌なので、とにかく混ぜるだけっていうのが目 標でした。 最初にバターをフンワリ練るとか、そういうのも却下でとにかく簡単をテーマに作りまくって出来たのが、このレシピ。試作品をダンナの同僚達と、同じマン ション のご近所さんと大家さんに毎日消費しても らって、完成品を パーティーで出して、皆さんに食べていただいて、ご好評いただけたので、さっそくご披露したいと思います。

生地に少量の重曹とヨーグルトが入るのは、アルカリを酸と反応させて熱を加えない段階からすでに二酸化炭素を出すためで、 バターではなくサラ ダ油を使うのは、 味を軽くするためです。何度か試してみて、私にもバター好きヨーロッパ人達にもサラダ油で作った方が美味しく感じられましたし、なによりその方が簡単です し ね。 計量から型に流してオーブンに入れるまで10分かからないぐらい簡単に、ヨーロッパ風のマフィンが作れます。 それぞれのレシピで、全粉粉を混ぜていたり、薄力粉だけだったり、お砂糖がブラウンシュガーだったり、トッピングが違ったりしますが、お手元の材料を使っ てくださって 結構です。分量さえ合っていれば、いろいろ変化させても失敗なくできます。是非お試しください。

※ : 粉は、全粒粉だけで120gにしても、薄力粉(小麦粉タイプ405、Weiss-Mehl)だけで120gにしても構いません。お砂糖も普通の白いグラ ニュー糖でも構いません。重曹はドイツ語でNatron、英語ではBaking-Sodaです。サラダ油はひまわり油を使用しています。

※ : バニラパウダーは、バニラビーンズをさやごと粉末にしたもので、工房でよく使うものです。スパイスの専門店に行けばあるのですが、残念ながらドイツやスイ スのスーパーの製菓材料売り場では、グラニュー糖にバニラの香りをつけた「バニラシュガー」が一般的ですので、お砂糖の一部をバニラシュガーで置き換える と良いです。

  1. 乾いた材料(粉、ベーキングパウダー、重曹、バニラパウダー)を混ぜておきます。オーブンは180℃に余熱しておきます。
  2. ボールに卵、砂糖、塩を入れ、お砂糖が溶けるようによくかき混ぜます。泡立てる必要はありません。泡立てても、泡立てなくても 出来上がりは一緒です。
  3. ②のボールに、ヨーグルト、牛乳、サラダ油を加えて混ぜます。
  4. ③のボールに①で用意した乾いた材料をふるいにかけながら一気に加えて、ゴムベラなどで粉が見えなくなるまでさっくり混ぜ合わせ たら、チョコチップを加えて混ぜ、紙を敷いた型にスプーンで流し入れます。表面を平らにならしたりする必要はありません。
  5. 180℃のオーブンの下段で25-30分、焼き色がつくまで焼いたらできあがり。型から出して網などの上で粗熱を取ります。

ベリーマフィン  7,5cm型 8個分

※ : 今回はフレッシュな「ふさすぐり」を使用しています。冷凍ベリーを使用される場合は、凍ったまま生地に混ぜ込んでください。

※ : 作り方は、同ページ上の「チョコチップマフィン」をご参照ください。

※ : バニラパウダーは、バニラビーンズをさやごと粉末にしたもので、工房でよく使うものです。スパイスの専門店に行けばあるのですが、残念ながらドイツやスイ スのスーパーの製菓材料売り場では、グラニュー糖にバニラの香りをつけた「バニラシュガー」が一般的ですので、お砂糖の一部をバニラシュガーで置き換える と良いです。

抹茶マフィン 7,5cm型 8個分

※ : 抹茶は粉と一緒に振るい入れます。

※ : 作り方は、同ページ上の「チョコチップマフィン」をご参照ください。

※ : あんこ50gは生地に混ぜ、40gは生地を型に流した後、表面に5gずつのせて焼く分です。