栗プリン

Maronenpudding

秋、スイスは栗の季節。
ツークのどこのケーキ屋さんでも、ヴァーミセリ(モンブランのこと)とマロングラッセが店頭に並んでいますし、 この時期メインのWild料理(野生の動物の肉料理。鹿、猪など)を頼むと、たいていキャラメリゼされた栗が付け合せとしてお皿に乗っています。
季節を問わず年中スーパーの冷凍棚に売られているのが、Marroni-Pureeというマロンペースト。 バターのように銀紙に包んで売られていて、220gでたった1,80フラン(150円強)。 スイスにしては、お得なお値段ですよね。普通はキルシュなどでのばして専用の搾り出し器でモンブランを作るらしいのですが、私はこのペーストを使って「栗 プリン」を作ります。
中学時代からの大親友のお母様に昔教えてもらって、私の定番レシピになっている「かぼちゃ プリン」の「カボチャ」をこの 「栗ペースト」で置き換えたものなんですが、これが簡単で美味しいんです。カボチャのように蒸してつぶす必要もなく、 解凍して他の材料と混ぜて焼くだけ。カラメル作りもものぐさな私はプリン作りに使うステンレス型でそのまま作ってしまいます。 来客の時のデザートは、時間がない時はもうこれに決まりです。是非お試しください。

  1. カラメルを作ります。私はものぐさなので、ステンレスのタルト型をそのまま火にかけて、その中でカラメルを作ってし まいます。 砂糖120gと水大匙3を加えて少し混ぜて、中火にかけます。 途中、淵の方に砂糖の結晶が残るので、それを耐熱のヘラで内側に寄せて型全体を揺らして混ざるようにしますが、ヘラでかき混ぜたりはしません。 余熱で更に少し色づくので、薄くキレイに色づいた時点で火からおろします。
  2. 牛乳を温めて、その中で砂糖を溶かしたら、人肌に冷ましておきます。
  3. ボールに解凍した栗ペーストを入れ、卵を一個ずつ加えてのばしていきます。更に②の牛乳、生クリームを加えて混ぜた ら、タルト型 に流し込みます。
  4. 160℃に余熱したオーブンの天板に熱湯を張り、その中に③を置いて約1時間湯煎焼きします。 型を軽く揺すってみてプリンの表面がモタッと動くようなら出来上がり。波打つようだったらまだ固まっていませんので、 様子を見ながらもう少し焼いてください。