☆X’mas☆ 砂糖が けアーモンド

Gebrannte Mandeln

クリスマス市に漂う甘い香り
ドイツのクリスマス市を歩いていると、ぷ~んとい ろんな美味しそうな香りが漂ってきます。例えば、スパイスと お酒の香りはグリューワイン、揚げ物の食欲をそそるにおいはライベクーヘン(じゃが芋のパンケーキ)、 そして甘く香ばしい香りは、Gebrannte Mandeln(焦げたアーモンド)という砂糖がけアーモンドの屋台からです。これは、日本の五色豆やイタリア発で最近ではドイツの結婚式でも用いられる コンフェッティのような、白い お砂糖でコーティングされたアーモンドではなくて、「焦げた」と名前につくとおり、カラメルのように焦がしたお 砂糖がかかっているアーモンドなんです。このお菓子、家で作れるかなんて考えてみたこともなかったのですが、 先日のクリスマスに親戚から手作りのものを貰い、それから私も自分で何度も作ってみました。砂糖水の中で気長に アーモンドを炊くのですけど、いつしか水分がなくなってアーモンドと砂糖が元の通りに分かれてしまうのです。 そこで少し忍耐強く待っていると、砂糖が再び溶けてきて焦げてアーモンドにくっつきます。やってみると面白いですよ。

このお菓子はもちろん、へーゼルナッツやピーナッツでもできると思いますが、私はピンッ!と閃いて大豆で作ってみました。 写真では納豆のようにも見えますが、カリカリとクランチーで甘くて香ばしくて、ちょっと今までにはなかった大豆の お菓子ができました。下にレシピを追加で書きました。節分のお菓子にいかがでしょうか。

  1. 小さめの鍋かフライパンに分量の砂糖、バニラシュガー、水を入れて中火にかけ、沸騰してきたら アーモンドを加えて、小さな沸騰が続くように弱火にします。
  2. ときどきお箸などでかき混ぜながらそのまま20分ほど火にかけていると、水分が蒸発して砂糖がふたたび サラサラした状態に戻ります。
  3. そのまましばらく待っていると5分ほどで茶色く焦げた色になりながら砂糖が再び溶け始めますので、 シナモンを全体に振って、お箸などでアーモンドを炒りながら、砂糖が再び全部溶けるのを待ちます。
  4. 砂糖が全部溶けてアーモンドの香ばしい香りがしてきたら、クッキングシートなどの上に、 重ならないようにアーモンドを広げて冷ましたら出来上がり。

Gebrannte Soja 砂糖がけ大豆

  1. 大豆を洗ってたっぷりの水につけて一晩おきます。私の使用している極小粒大豆は、水分を吸収すると重量は2.5倍増 えて125g に なります。普通の大きさの大豆を使用される場合は、下記のすけぽんさんのやり方をご参考ください。
  2. 小さめの鍋かフライパンに分量の砂糖、バニラシュガー、水を入れて中火にかけ、沸騰してきたら 水気を切った大豆を加えて、沸騰が続くように少し火を弱めますが、アーモンドと違って大豆自体が水分を持っているため、 あまり火を弱めすぎると水分が蒸発するのにとても時間がかかります。
  3. アクを少しすくったりしながら、そのまま20分ほど火にかけていると、水分が蒸発して砂糖がふたたび サラサラした状態に戻ります。
  4. そのまましばらく待っていると5分ほどで茶色く焦げた色になりながら砂糖が再び溶け始めますので、 シナモンを全体に振り、お箸などで大豆を炒りながら、砂糖が再び全部溶けるのを待ちます。
  5. 砂糖が全部溶けて大豆の香ばしい香りがしてきたら、クッキングシートなどの上に、 重ならないように大豆を広げて冷ましたら出来上がり。
すけぽん さん「砂糖がけ大豆、作ったんですが、大豆の水分で、 完成時はなんとなーくカリっとしていたのですが、 時間が経つと、ジトーっとしてしまったのです・・・。 みちえさんが作るのも、芯までカリっではないのでしょうか? (日本・・それとも我が家の湿気が多いだけ??) で・・、ちょっとレシピを変更して作ったら、数日後でも芯までカリっ でしたので、ご報告します。」
みちえ「砂 糖がけ大豆の件、ご指摘と素晴らしいご提案、ありがとうございますー。 気候のせいというより、たぶん私が使ってる大豆の種類が原因だと 思います。私のは極小粒の納豆を 作るために日本で取り寄せてもらって、母に持ってきてもらったものです。 本当にすごい小粒なので、芯までカリッとするんです。でも、ほんと、 ご指摘いただいてよかった。私のって特殊ですよね、言われてみれば。 是非すけぽんさんの新しい作り方をレシピの方へ転載させていただきたいの ですが、よろしいでしょうか。」

という掲示板のやり取りで、すけぽんさんの「砂糖がけ大豆」の作り方をご紹介できることになりました。すけぽんさんが、こ のアイディア を発見されたのは、卵アレルギーの息子さんのために作られている自家製酢大豆の作り方からなのだそうです。
すけぽんさん、ご指摘と素晴らしいご提案、ならびに転載へのご快諾ありがとうございました!!!

  1. 大豆を浸水させます。2時間くらい水につけた大豆は、ひとまわり大きくなって、 ちょうど節分の豆まき大豆(丸→ちょっと楕円)という感じになっています。
  2. 平たいお皿に水を切った大豆を並べ、中心を少しあけます。中心を空けるのは、長い時間レンジにかけると中心だけが焦 げるからで す。 最初は3分くらいかけて、その後は2分ずつ、豆の様子を見ながらレンジにかけます。 食べてみて、無理なく噛むことができればOK。冷めるとカリっとします。 レンジから出した直後は、まだ湿気を含んでいますので、湿気をとばそうとしすぎて 焦さないように注意してください。
  3. あら熱を取ったら、あとはみちえさんレシピ通りです。