シェンケリ

Schenkeli 

レモンの香りのほのかにする、スイスの素朴な揚げ菓子です。これと言って特別な味でもないのに、見ると時々むしょうに食べ たくなります。 買うと結構お値段がするのですが、自分で作ると簡単に沢山できてしまうんですよ。生地は冷蔵庫で約一週間保存できますし、まずは半分の単位でも良いでしょ うし、 シェンケリ・ファンの方は是非一度挑戦してみてください。
それにしても「シェンケリ(太もも)」とは変わった名前だと思うのですが、もっとすごいのに「Meitschibei( マイチバイ)」というナッツペーストの入ったイースト菓子もあるんですよ。「マイチバイ」というのは、標準ドイツ語に直すと「Mädchenbeine」 つまり、 「女の子の脚」ということになります。

※ : うちの卵は2個で中身の重さが110gでしたので、牛乳の量が70gになっています。お使いの卵が大きい場合は、牛乳の量を調節して、水分量が併せて 180gになるようにしてください。

  1. バターは溶かして冷ましておき、レモンはお湯でよく洗って皮を摩り下ろし、小麦粉とベーキングパウダーを混ぜておきます。
  2. ボールに卵、砂糖、牛乳、レモンの皮、塩を入れて、泡だて器で砂糖が溶けるようによく混ぜます。あわ立てる必用はありません。
  3. 小麦粉とベーキングパウダーを一気に加えて、全体が混ざるように捏ねます。
  4. 溶かしバターを加えたら、ベタベタする生地ですが数分しっかり捏ねます。グルテンができても構いません。クッキー生地のようなも ろい生地に仕上げてしまうと、揚げた時に油を吸いすぎるからです。
  5. 生地を2等分(約480gずつ)して袋に入れ、厚さ1cm、幅約15cmになるように生地を袋の上から伸し、冷蔵庫で一晩ねか せます。
  6. 生地を包丁で幅1cm、長さ7-8cmの拍子木切りにし、180℃の油に落とし、浮いてきたら時々箸でコロコロ転がしながら4分 ぐらいかけてゆっくりと良い色がつくまで揚げたら出来上がりです。180℃の油というのは、試しに生地を少し落としてみた場合、鍋底近くまで沈んですぐに 浮いてくる温度 です。油があまり熱すぎると、外側が固まるのが早すぎて生地が膨らまず、更に色づくのも早いですから、油から上げるのが早すぎて、中身が生焼けになってし まいます。生地は油の中で約2倍の大きさになるので、それを見越して生地を入れるようにしてください。