トマト・フォンデュ

Tomatenfondue

このページは 「チー ズフォンデュ」 の続きです。

 チーズフォンデュのレシピを載せてから、スイス在住のお友達たちから嬉しい反響がいろいろあり、その 中の一人が「イタリア 系の友達はトマトをたっぷり入れた イタリアンなフォンデュを楽しんでるらしいわよ。」と教えてもらい、すごく興味が沸いて更にメール交換してるうちに、 3年前に掲示板でお世話になってた当時ミュンヘン在住のなつさんが、お義母さんのレシピを教えてくださったことを思い出し、メールボックスを探すとレシピ が出てきました。メールアドレスがまだ有効なのかも謎でしたが、ダメ元でなつさんにメールを送ってみると、すぐにお返事が!!!感激でした!! 職場でも「トマト・フォンデュって知ってる?」っておっちゃん達に聞きまくったところ、「昔、ヴァリスの(トマト・フォンデュはヴァリス名物)の ホテルで大晦日をお祝いした時に食べたよー。パンでも良いけど、茹でたじゃが芋にかけて食べるんだよ。」って言うおっちゃんがいて、彼の想像する作り方を 語ってくれました。そこで早速、おっちゃんのアドバイ ス、なつさんのお義母さんのレシピ、友達が紹介してくれたレシピ、そしてドイツ語で検索してでてきた2つのレシピを参考に作ってみました。レシピと言って も、フォン デュって日本の鍋みたいなもんで、やってる本人達の作り方は結構目分量なのですが。 トマト・フォンデュは、トマトソースとチーズを混ぜるのですけど、ダンナはもとより、スイス人の友達が「普通のチーズ・フォンデュよりあっさりしてて、こ れも美味しいね!」 とパクパク食べてくれたのが嬉しかったです。普通のチーズフォンデュより食べ易いし、何より、トマトとチーズは パスタのゴールデンコンビですから、とにかく美味しい!翌週すぐにまた作ってしまったほど、私は気に入ってしまいました。
 トマトソース作りは私はトマト缶を使用するのですが、そうすると2回分以上できてしまいますので、まず次回用に分量を冷凍して、 残った分はお料理に使ったりしました。久しぶりに掲示板にご登場くださったなつさんが書いてくださった 「残ったらソースとスパイスを少し足して、ペンネと和えてオーブンで焼いてグラタンにしても」という美味しい食べ方も 試したかったのに、トマト・フォンデュってとっても食べ易いものですから、チーズフォンデュの時にはよく残してしまう私達夫婦でも最後まで食べてしまっ て、「鍋の後の雑炊」ならぬ「トマト・フォンデュの後のグラタン」というお楽しみが叶いませんでした。 食べ易いとは言ってもチーズの量は変わらないので、これはちょっと危険ですよね。なつさん、こんな美味しいフォンデュを 教えてくださってありがとうございました!

※ : スイスではフォンデュ用にチーズを粗くおろしたものが袋に入って売られています。チー ズフォンデュのレ シピのところで ご紹介したモワティエ・モワティエ(グリュイエール50%+ヴァシュラン・フリブルジョワ50%)のほか、グリュイエール70%+ラクレット30%の 配合のものがミグロでは売られています。チーズ専門店では、お客さんの味の好みでいろんな配合にしてくれたりするようですが、 主に使われるチーズは、グリュイエール、エメンタール、ヴァシュラン・フリブルジョワ、ラクレット、アッペンツェラーです。

※ : トマト・フォンデュということで、加える蒸留酒をイタリアのグラッパに変えていますが、なければキルシュで構いません。

  1. トマトソースを作ります。鍋を熱してオリーブオイルを回し入れ、みじん切り玉ねぎをゆっくりと薄く色づくまで炒め、 にんにく、オ レガノを 加えて軽く炒めたら、トマト缶と赤ワインを加えて一煮立ちさせて、ミキサーかフードプロセッサーでピュレ状にしたら出来上がり。
  2. フォンデュの用意をします。パンはどれにも皮がついているように、約2cm角に切っておきます。 じゃが芋と頂く場合は、ラクレットの場合のように小ぶりのじゃが芋を皮ごと茹でておきます。
  3. フォンデュ用の陶製の鍋(Caquelon、カクロン)に①のトマトソース250gと粗くおろしたチーズを入れて中 火にかけて チーズを溶かします。
  4. チーズがある程度溶けたら弱火にして、片栗粉をグラッパで溶いたものを加えて、木べらなどで ゆっくり大きく8の字を描きながら全体がトロッとしてきれいに混ざるまで火にかけますが、 チーズの表面にフツフツと泡があがって一呼吸おいたぐらいが出来上がりの見極め具合です。
  5. お好みでこしょうやカイエンヌペッパーを加え、アルコールランプのついた卓上セットの上に鍋を移し変え、 各自、串にパンを刺してなべ底をなぞるようにチーズを絡めていただくか、お玉でチーズをすくってじゃが芋にかけて頂きます。