「揚げ出し豆腐」とは言っても、これは日本のお上品なものとはほど遠く、 こちらで売っている固いお豆腐を揚げずにフライパンで焼いて、天ツユをぶっかけただけという「手抜き」揚げ出し豆腐「もどき」です。
しかも、この天ツユもちゃんと作らずに調味料をドバッとフライパンに入れてしまうだけ・・・という目も当てられないほどの 手の抜きよう・・・・。
でも、この「もどき」を豆腐ステーキよろしくお皿にご飯と盛ってあげると、ドイツ人もスイス人も 喜んでパクパク食べてくれます。このレシピは、こんな感じでご飯と食べる主菜目的で作っているものなので、濃い目の味付けになっています。和風に「おかず の一品」として作られる場合は、味加減を薄めに調節してください。
私はレフォルムハウスで売っている「Demeter 木綿豆腐 300g」を使っていますが、ミグロで売っている固い固い「BIO Tofu 250g」でも それなりに美味しくいただけます。
揚げ出し豆腐 2人分
※ : 片栗粉は製菓売り場にあるKartoffelstärke(ジャガイモ澱粉)、Maisstärke(コーンスター チ)で 代用します。Stärkeというのは「澱粉」という意味です。ドイツではMondamin(Speisestä rke)という名称で箱入りのものを 置いているスーパーも多いと思います。
※ : みりんをお持ちでない場合は、酒大匙1+砂糖大匙1で代用してください。
※ : だしの素をお持ちでない場合は、オイスターソース小さじ2で代用してください。
- 豆腐を洗って縦に半分、横に半分に切り分け、片栗粉をまぶします。こちらの豆腐はだいたい「水切り」なんて全く不要 なぐらい 最初から「水」なんて含まず固いですから、いきなり調理にかかって大丈夫です。
- フライパンを中強火で熱して油をまわし入れ、余分な片栗粉をはたいた豆腐を両面きれいに焼きます。 その間に調味料を計って混ぜておきます。もし、①で使った片栗粉がお皿に残っているようなら、この調味料の中に 入れてしまいます。
- 水分がはねやすくて危ないので、フライパンを火から下ろして②の調味料を豆腐の上から一気に まわしかけます。本当にはねますので、気をつけてやってください。
- フライパンを再び中火にかけ、少しグツグツ煮たら豆腐を裏返し、おろし大根を汁ごと加えて更に数分 煮たら出来上がり。葱とおろし生姜を添えて召し上がれ。