キヌアピラフ

Quinoa Pilav mit Kurkuma

秋になって美味しい甘いカボチャがお目見えすると、 しょっちゅう作るのが、ターメリックで黄色く炊いたキヌアのピラフです。
キヌアとは、古代インカ帝国の時代から食べられてきた南米原産の雑穀で、良質のたんぱく質を豊富に含むことで 有名です。見た目は黍(キビ)よりひとまわり大きいぐらいの粒で、炊くとプチプチした食感がたまりません。
キヌア自体は、かなり以前から野菜と白ワインで炒めて調理することが多かったのですが、スイスに越して来て最初に 働いていたお店で、野菜ケーキ(分厚いキッシュのようなもの)を作る時に野菜のエキスたっぷりの茹で汁を捨てて いるのを「もったいないな~」と思って瓶に入れてもらって持ち帰って来ては、キヌアを炊くのに使っていたのと、 当時ちょうど日本の栗カボチャにそっくりなSweet Mamaというカボチャの品種が手に入るようになったのがきっかけで、 カボチャを入れて炊くことが多くなり、更に「もっと味にインパクトをつけたいなぁ」と思って使うようになったのが ターメリック(ウコン、Kurkuma)でした。ターメリックの味の苦手な方もいらっしゃるようですが、私にとってはこのお料理には 一番しっくり来るので気に入っています。炊きたてをお皿に盛って、ゴリゴリとこしょうをひいて、たっぷりおろしチーズを かけて頂きます。

調理も簡単だし、たんぱく質たっぷりなのに、胃にもたれなくて美味しいので、仕事の後のランチにぱっぱっと作ったり、早朝から肉体労働 の私の 夕食にと、秋の我が家の食卓の定番です。是非お試しください。

※ : 私が使うブイヨンはいつも Reformhaus のKlare Gemuesebruehe という純植物性のくせのないもので、 1個というのは、1/2リットル用のことです。お使いのブイヨンが何リットル用のものか確かめてから調味してください。

※ : 使用するカボチャはSweet Mama(左)、Hokkaido(右)がお薦めです。その他よく一緒に炊く野菜は、ズッキーニ、ポロ葱、コールラビ、人参などです。「カット乾燥きのこ 3g」というのは、3本指でつまんだぐらいの分量です。しいたけ、ポルチーニ茸(Steinpilz)、マッシュルーム、なんでもいいです。

※ : キヌアを炊く時の水分の目安は、「キヌア : 水 = 1 : 2 」です。私のレシピでは 野菜をたくさん入れているので、水の分量を減らしてあります。

  1. 全ての野菜は食べやすい大きさに小口切りや乱切りにし、乾燥きのこは手で小さく砕き、キヌア、水、ブイヨン、ターメリックととも に鍋に入れて蓋をし、中火にかけます。
  2. 15分~20分で水分がなくなり、キヌアはふっくらして、お髭がちょろっと出た感じになりますので、火から下ろして約10分蒸ら したら出来上がり。お皿に盛って、お好みでコショウをひいて、おろしチーズをたっぷりのせて召し上がれ。