Adventskranz
Advent (アドベント 待降節)
クリスマスから逆算して4週間前の日曜日からアドベントが始まり、家の中にはアドベントクランツと呼ばれる 四本のロウソクを立てた、もみの枝のリースを飾ります。今年は11月28日(日)が第一アドベントでしたので、 一本目のロウソクに火を灯しました。これから日曜日が来るごとに一本ずつ灯す火を増やして、クリスマスを 待ちわびます。写真は第一アドベントの時の我が家の様子です。お義母さんからのアドベント・パケートという、手作りのクッキー各種とシュトレンの詰まっ た小包、そしてエルツ地方の木のお人形のオーケストラもあります。お義母さんは、アドベント・パケートに毎年一つ新しいお人形を入れてくれるのですが、も うこ んなに集まりました。
こ のクランツ、以前は花屋さんで買っていたのですが、私が好きなシンプルなものでさえ結構なお値段がするんです。 おととしのクリスマスも新年も終わって捨てる時に、「分別しなきゃ・・・・」って解体し始めたのがきっかけで どういう作り方してるのかが分かってきたので、デジカメで写真を撮って、部品を全部一つの箱にまとめてしまっておいたのでした。
去年は、それを引っ張り出してきて、写真を見つつ作ってみたら、ダンナに「自分で作った」と言ってもすぐには信じて もらえないぐらい、初めてなのにキレイに出来ました。準備して後片付けまで入れても一時間もかからなかったので、 材料費に私の時給まで入れたって買うより安いし、何より楽しいです。皆さんも良かったら手作りしてみてください。
材料選びのコツ
リースの芯: クラ ンツ(リース)の芯は、藁をビニールで縛って輪にし たも のか、藁を輪になるように縛ったものを用意します。どちらも、アドベント 前 になると、スーパーの花売り場などで購入できます。ビニールテープなどでグルグル巻いて固定するのであれば、中は新聞紙でも手作りできると思います。
もみの枝: もみの 枝は、スーパーの花売り場などで購入できます。選ぶ時 は、太く て大きい枝が多いものより、小さい枝の沢山ついているものが良いと思います。量も一番小さい単位の束で十分です。
掲示板のMichieさんのご提案によると、日本だと松で代用すれば良いでしょう、とのことです。
ロウソク: 少しお 値段は張りますが、ロウ全体が同じ色のものを選ぶと良 いです。どういうことかと言うと、中のロウは 白く、外側だけに赤い上掛けのしてあるものがあります。これだと、針金を刺す時に割れたりヒビが入ったりすることが多く、また火を灯すと中が白いのが見え てくるので、 あまり美しくありません。購入する時に、ロウソクの裏を見ると、上掛けがあるのかないのかが良く分かります。
作り方
リボンは、針金を折ったものやヘアピンを芯にして、それに巻きつけるようにして結びます。
ロウソクには、針金を二箇所刺すのですが、先にキリなどで底の部分に細い穴を二つ開けておきます。慎 重にやらないとロウソ クが崩れたりしますので、気をつけてください。針金やヘアピンの折れ目の部分(ロウソクの中に入る部分)を ライターの火で熱します。この時、火傷に気をつけて下さい!
ロウソクが崩れないように慎重に針金を刺したら、ロウソクの底の針金の付け根の部分にも少し火をあてて蝋を溶かして、穴を埋めるよう にし、蝋 が固まるまで横にして待ちます。
もみの枝を10~15cmぐらいに房ごとに切って 中心の輪が隠れるように細いワイヤーで巻きつけて固定していきます。房の向きは、いろんなお店で観察したところ、時計と逆周りの物が多いように思いますの で、私もその向きになるように巻いています。さて、巻き付け方のコツですが、私は2重に房を巻きつけるわけですが、一重目は、大きめの房を大胆に使って、 芯が見えなくなるよ うにガンガン巻いていき(写真でも、一重目を巻いた後のものはボサボサですよね)、2重目は、ワイヤーで太すぎる部分を押さえつけながら、小ぶりの房を必 用と思われる箇所に追加していく、という方法です。これだと、とても簡単で、しかもキレ イに仕上がると思います。
リボンとロウソクの針金を芯に届くようにグサッと突き刺したらできあがり。
うちには縁が朱色の黒いお盆があって、リボンとロウソク の色に合うので、いつもその上にのせています。 クリスマスが近づき、一本目のロウソクが短くなる頃には、もみの枝も十分乾燥してきています。 乾いた枝にロウソクの火が燃え移る可能性もありますから、アドンベント・クランツを楽しむ時には、火を付けっ放しにして 部屋を空けるようなことはしないでください。同じように、本物のもみの木を部屋に飾って、本物の火を灯すドイツでは、クリスマスツリーに 火が燃え移ってボヤ騒ぎ、なんてことが毎年起こっています。日本のお正月の「ご老人が餅をのどに詰まらせて・・・」なんて事件と 同じく、楽しい行事が一転して暗くなってしまうので、ご注意ください。